家庭教師の深夜の独り言

以下は、ライブドアのブログにずいぶん昔に書いて、アクセス数の多かったものなので、掲載しておきます。

たぶん、読んでない方もいらっしゃるのではないか、と思います。

このころから、たぶん、ガチ受験を意識しないで、書くようになった記事もあります。

いいのか、悪いのか・・・・^^

 


先生ならだれでもそうだとおもいますが、
 教えて楽なのは、優秀な子。
 家庭教師を頼むのですから、問題があって依頼しますから、
 優秀な生徒はまれです。

優秀であっても、何か問題があるから、うまくいっていないから頼むわけです。

英会話の外人も思っているはずです。
 生徒が優秀なら、ネーティブスピーカーは話しているだけで済みます。
でも英会話の先生は、
おそらく、ずっと初心者クラスで、
 「ハウアーユー」を延々とやっているはずです。
テニスのコーチだって同じです。
テニススクールのお客さんは、
ほとんどまっすぐ球が打てません。
まっすぐ打とうと思う人は、
コーチなんかいらないわけです。


 家庭教師をやっていて、ほとんどの時間は基礎の獲得になります。
 僕はもともとは国語の先生で、
というより、国語が最も優秀な科目で
一番教えたいところですが、
ほとんど、国語を教えることはありません。
 国語は一番後回しになります。
 国語もまず、古典や漢文になります。

中学受験でも、算数がメインで、
なんとかなったら、理科社会になります。

高校受験大学受験でも、
たとえば英語だと、
まず単語を習得しなければ話になりませんから
単語からやります。

たいていの生徒は、ひとりでは覚えてくれません。
 一人で覚えるようなら、家庭教師は必要ありません。

単語の覚え方にもコツがあって、
 小分けにする方法です。
これは、日経の仕事の達人も同じことを言っていました。

単語さえ覚えれば、偏差値は、58はいきます。
がほとんどの人は、覚えません。
 覚えない人が、学歴が低い人です。
 基礎もきちんとやらないで、
それは基礎が一番大変だからなのですが、
ほとんどの人は、学歴は、たいした問題じゃないと思っています。

ガッツ石松さんが、挨拶もできないようじゃあ、チャンピオンにはなれない
 とおっしゃっていました。
 確かに簡単なことができない人が、
もっと複雑なことができるはずがないというのは正論だと思います。

さて、単語の習得、
 中学受験だと、
 理科社会のメモチェの習得かな。

算数でいえば、
 何々算は、それなりに、こなさなければなりません。
そんなたくさんはないのですが、
 結構はあります。
 説明が下手なので、子どもは困ります。
 解答も説明が下手で困ります。

塾の先生も同じで、
 子供は困って、家庭教師になりますが、
 家庭教師も、別に、資格試験がある訳じゃないので
?な先生もいるかもしれません。
 学力があり、なおかつ、
 説明が上手で、しかも、相手に合わして教えてあげられるなんて、稀有なことだと思います。

僕自身も家庭教師の先生に二人見てもらいましたが、
ひどかったです。
 一人は小学校の先生で、一人は、神戸大学のお兄さんでした。

相手に分かりやすく説明してあげられるのは、
その問題の本質がわかっているからです。

山本夏彦さんというコラムニストがおっしゃっていましたが、
どんなことでも3行で言えるはずだ。
 確かにそうです、
3行で言えないことはありません。

こないだ、大学生と話していて、
 卒論のテーマについて、こんな短い時間じゃあはなせませんと言っていましたが、
それは嘘です。
わかってないからはなせないのです。

大学の人文科学の教授たちは、
 簡単なことを、難しくいうのが仕事です。
そうしないと、飯の食い上げになるからです。
 中島みゆきが、大学の先生は、
 「簡単なウソを暴いてわかったような顔をする」
と歌っています。

問題がそれました。
さて、単語と、何々算です。
 家庭教師は、こういう基礎の獲得に地道を上げます。

それがないと、合格できない、学力が上がらないからです。
 僕が教えると皆成績が上がるのは、
きちんと基礎を一緒にやっているからです。

そして、単語がすめば、次は熟語、
それがすめば、文法
ここまで来ないと読解は意味がありません。

中学受験であれば、
 算数仕上げたら、
 次は、理科と社会です。
なんとか、問題集3回やるころには、
 受験は目前です。
 赤本に突入です。

だから、いつも国語には順番が回ってきません。

素直に言うことを聞いてくれる子は
 どんどん成績は上がります。

去年見た生徒は、駒沢も危なかったが、
 結果は、上智に受かりました。

おととしは、東大に受かりました。
もっと前の優秀な子は、一橋に受かりました。

生徒を見ていて、ヤッパリ遺伝も関係しているとは思います。
 両親が、国立なら、まあ、すごく伸びます。
どちらかの学歴が高いと、
 大体うまくいきます。

でも、親御さんの学歴があまり高くなくても、
 頑張ってくれるお子さんは、明治には入れてあげられます。

明治だってピンきりです。
 早稲田のすべり止めで入った子もいれば、
なんとか、一発勝負でほかは落ちたけど、
たまたま入った子もいます。
 本人が一番よく知っています。

それもこれまでの運の蓄積だったりもします。
 中学受験で一生懸命やったのに、
 試験当日に熱を出して本番に実力が出なかったりすると、
 運が残っていて、奇跡的に高校受験でうまくいったりします。

受験はほとんどまぐれはありません。
 人生学力がすべてではありませんが、
 優劣をつけるために、
 中国の「科挙試験」に倣って、
 日本の受験制度はあります。

今年、中学生の生徒を担当していますが、
 英語は鬼のように難しくなっています。
 僕は苦手だったので、
たぶん今の試験だと、中学生レベルでは、0点の自信があります。
 中学レベルで、平気で、大学レベルの単語が入ってきます。

家庭教師なり、塾でサポートしないと、
 見すてられていきます。

親は、あまり具体的に教材を見たりしませんが、
 実際テストのプリントを見てあげてください。
かなり難しくなっています。
ゆとり教育で、学力が落ちたので
回復に躍起になっているようです。
 当然弱者切り捨てになります。

個人的には、反対です。
 試験は正規分布と言って、
 点数の分布は、真ん中にカーブが来るように、
 皆が点が取れるようにすべきだと思いますが、
 優秀な子の優劣をつける試験になっています。
 優秀な子はついていきますが、
 以前より、おいこぼれの子は増えていると思います。

わからなくなると、授業は一切無駄になりますから、
ひどいことになります。

元に戻ります。

受験で、生徒に基礎を身につけさせて、
それからやっと、楽しい応用になるという前に、本番がやってきます。
 残念です。

数学でも、いろいろ頭使ったり、
ほかのやりかた考えたり、
 別の分野の公式を使って解いたり、
 教科書の公式の意味なんか、
 数学がわかってはじめて、
わかるものなのに、
たいていは、基礎で終わってしまいます。
 国語まで絶対に来ません。
 国語が最後になるからです。
 本当は、国語で得られる、思考能力が一番
これからの人生を豊かにしてくれるはずなのに残念です。

例えば私立に受かって、
 数学や理科やらなくて得したと思っている人がいたら大間違いです。
3年後には、就職試験で、数学をやらされます。
そこでやらなくても、楽したら、必ずつけは後からやってきます。

先週見た岡山のチーズ職人のおっさんが言ってました。
 吉田全作さんかな。
 世代的に吉田栄作が何で、ドキュメンタリーかと思ったら、
 全作さんでした。
 「自分が成功したのは、道に迷ったら、めんどくさい方法をえらんだからだ。だから今の自分がある。」

けだし名言なりです。

人間楽な方楽な方に流れがちですが、
 結局、大事なことは、基礎であって、基礎は大変で面倒くさいです。
これは、僕自身への戒めでもあります。

世話になった人には、年賀状を送るべきだと思います。
 役職が変わって、もしくは、会社を退職されて、返送されるまで。

周りに、いやに運が強くて、ついているなと思うひとがいても、
うらやむ必要はありません。
 努力の裏づけがなければ、いずれ、しっぱいします。
もしくは、別の形で、悪いことが合こります。

裏口入学した人、コネ使って、うまいこといった人、もいるかもしれませんが、
 結局、責任を取るのが自分です。

人生で一番大切なことの一つは、
 人と比べないことだったります。

ひどいことされても、感謝されなくても、今は自分の努力は報われなくても、
 明日を信じて頑張ってください。
 基本は、問題集を一つに決めて、
3回繰り返す、できたら、6回繰り返すことです。





▲ページトップに戻る