たとえばSAPIX


SAPIXの特徴
「莫大な量のテキストと宿題」
「ハイレベル・ハイスピードの授業」
「頻繁なクラス替え」だと思います。学期を通して使用するテキストは存在せず、毎回デイリーサピックスとデイリーサポートという単元別の教材が配られます。さらに補助教材として、プリントや問題集を指定されることがあるため、宿題の量もテキストも莫大な量となります。テキストは毎回配布され、バラバラなので整理だけでも大変な労力が必要です。教材自体やカリキュラムは非常によく研究されており、基本問題から難問までレベルに合わせて取り組めるようになっています。

クラス分けについて

上のクラスから下のクラスまで、同じ教材を使用していますが、
クラス毎で宿題をやる場所が違い、クラスのレベルに合った問題を先生が出すようなシステムです。
授業でやった問題をその日のうちに復習し、その他の問題はその週のうちに消化、デイリーチェックで得点ができるようにする、という流れができあがっていれば、揺るぎない実力がつくようになっているはず?なんですが、ほとんどの子にとって、この流れに乗ることは不可能に近いでしょう。

不可能?可能?
そのため、真面目にすべてをこなそうとすると、ほとんどのお子さんはつぶれてしまいます。特に6年生で配布されるプリントの量は尋常ではなく、すべてをこなすのはほぼ不可能です。この、ハイレベルで膨大な宿題を無理矢理こなそうとするがために、じっくり、深く考えることが出来なくなってしまいます。毎回算数は授業前にもテストがあり、点数が悪いと先生に叱られたり、教室の外に貼り出されたりする事があるので、かなりなプレッシャーの中で、分からない宿題に追われ、でも成績は上がらない・・・・。
なんでだろ〜なんでだろ〜と泣きたくなるのを通り越して笑いたくなってしまいそうですね。 お子さんはきっと追い詰められています。授業中にデイリーチェックという小テストが実施され、授業も解説以上に問題演習が多いため、実質の授業時間はそれほど長くないので、どうしても授業はハイレベル・ハイスピードになってしまいます。上位クラスも下位クラスもほぼ同じ学習内容ですので、下位クラスの子にとっては、相当厳しい塾と言えるでしょう。

マンスリーテスト
更に、1~2か月に1度の定期的なマンスリーテスト・組分けテストの結果で、クラス替えが行われます。頻繁にクラス替えが行われるので、成績が安定しないとクラスの昇降に、親子でかなり振り回されることになります。また、6年生の土曜特訓やSS特訓などでは、学力によって志望校別コースが決まるために、5年生終了時のクラスで、できる限り上位(志望校のコースに入ることができるクラスに在籍すること)に入る必要がありますから気が抜けませんね。

SAPIXを上手に利用する裏技?
ではどうしたらSAPIXをうまく利用して成績を上げられるのでしょうか?SAPIXの教材や宿題は、優秀なお子さんに合わせて作られています。したがって、すべてをやる必要は絶対にないし無理です。ですから、問題を取捨選択してやらせることがとても大切になってきます。ただ、この取捨選択がお母さんやお父さんには非常に難しいです。また、塾の先生もそこまで個別に親身に対応はしてくれません。そこで、僕の方針をお伝えします。
(1)授業でやった問題とその類題(テキスト中に似たような問題たくさんあります)が確実にできるようにする。繰り返しやる。
(2)デイリーチェックで間違った問題の類題をテキストに戻って復習する。
(3)マンスリーなどのテストで間違った問題のうち、正答率が高い順に、類題をテキストに戻って復習する。

流れを作りましょう
この流れを作って、苦手な単元や苦手な問題を把握して、似たような問題を繰り返して完全にできるようにすることが大切です。自分では分かっているつもりでも、解けない。という事はよくありますので、とにかく解けるようになるまで繰り返して下さい。授業を聞いた直後はわかったつもりでも、いざ宿題を家でやる段になり、出来ないなんて事になるべくならないように、授業が少しでも頭の中に残っているその日のうちに、授業でやった問題だけでも解き直しをしてみて下さい。そのときには、すっと解けた問題と苦労して解いた問を区別しておきます。 そして、授業の2~3日後に苦労した方の問題の類題を解いてみる。宿題の中でこの辺は確認出来ると思います。そうすると定着度が上がっていくと思います。



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