異色の仕事算・・・ニュートン算

ニュートン算は、仕事算の一種です。

普通仕事の量は一定しているのが仕事算ですが、

ニュートン算は、時間が経つにつれて、仕事が増えていく厄介な問題です^^

簡単に言うと、水槽から水を出していくとします。

20リットル入っている、水槽から、例えば、毎分2リットルずつ出していくと、

10分で、水槽は空になりますが、

なぜか、蛇口を閉め忘れて、毎分1リットルずつ、水槽に水を入れていくと、

毎分差し引き、1リットルしか減りませんから、20分かかってしまいます。

要するに、減っていくが、入っていくものもある、というのが、ニュートン算です。

典型的なのは、テーマパークの入場者で、

開園前に、200人待っているとします。

入り口が、1分にさばける人数が、□人です。

そして、待ってる人が、さばけるまでかかった時間が、○分です。

入り口を、1か所にするときと、4か所、3か所にするときの

かかった時間は、変動するので、

方程式が、二つできます。

つまり、ニュートン算は方程式です。

ほかにいろんな解法があると思いますが、

お金を比で解く問題と同じく、

いちいち考えてると、しんどいので、

方程式をお勧めします。

〇と、□なんて言ってますが、

当然、これは、

xとyにほかなりません。

学校によっては、年度によって、何回か出る問題なので、

習得する必要があります。

あと、典型的な問題は、

牛が草を食べてて、今現在残っている面積は、何平方メートルで、

牛が、1日で食べる面積が、何平方メートルで・・・・

という問題も、時々出てきます。
この場合、草が毎日何平方メートルか、増えていくところがニュートン算です。

ニュートン算の実際・・・法政中学の過去問から

法政中学2014年度入試・第一回
2番の(4)

[開園前の遊園地に64人の行列ができていて、そのあとも人が毎分8人ずつ行列
に加わります。入り口を1つ開くと、4分で行列が無くなるとき、入り口を2つ開くと
行列は□分□秒でなくなります。]


(解法その1)・・・普通に仕事算で解く

4分で32人増えていますから、入り口1つでさばいた人数は
64+32=96人
4分だから、入り口一つで、96÷4=24人さばきます。
入り口2つだと、48人を1分でさばきますから
毎分8人入ってくると、1分で48-8=40人減っていきます。
最初は32人いたのですから
64÷40=1.6分で、人はいなくなります。
1.6分=1分36秒…答え

この場合は、割と簡単で、実数が出てますし、普通の仕事算や旅人算のように処理できますが、
普通は、未知数が多い・・・数字がほとんど出てないことも多いので、
方程式に慣れておくことをお勧めします。


(解法その2)・・・・方程式を使う


入り口1つで、さばける人数を、口人
行列が無くなる時間をを〇分として、方程式を立てます。


64+8×4=口×4・・・・①
64+8×〇=2×口×〇・・・・・②
という方程式になります。

64+32=96=口×4より、
口=24

これを②に代入して、

64+8×〇=2×24×〇=48×〇

40×〇=64

〇=1.6
1分36秒・・・答え



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