時計算

よく出てくるのに、忘れやすいのが、時計算。
復習しておきましょう。

一番大事なのが、時計の絵を描くことだと、勝手に信じています。
絵をかくと、子どもは具体的にイメージしやすいのです。
本当は、大人もイメージしやすいのだと思います。

4時から、5時の間で考えてみましょう。


最初に,
長針と短針が、重なるのは、4時何分でしょうか?

絵を見てください。
長針と、短針の、角度は、
1,2,3,4、
の120度です。

長針君ガ、短針君を追いかけます。

そう、時計算は、旅人算です。

長針のスピードは、1時間に時計を一周するので360度。
時速360度。
分速は360÷60=6度です。

短針のスピードは、1時間に30度しか進まないので
時速30度。
分速は、30÷60=0.5度です。

つまり、長針と短針の分速の差は
6-0.5=5.5度です。


したがって120度の距離がある場合は、追いつくには120度長針君は、短針君を追いかけて走らなければなりません。短針君も、走っているので、1分に、5.5度づづ差がちじまる、計算です。
120÷5.5=21と、9/11になります。

つまり、重なる時刻は
4時21 9/11分となります。

時計算がめんどくさいのは、
角度を5.5で割るせいで、
5.5は、11の倍数で、11は、素数なので
たいてい割り切れません。
割り切れないことが余計に、子供に問題を難しく感じさせます。

またこの応用で
次に、今度は、長針と、短針が一直線上になる場合は、
さらに180度進むので
長針が置きかけなければならない角度は
120+180=300度になります。
これも、短針は動いているので、長針は、
6-5.5度、1分に、差をちじめていきます。

したがって、
その時刻は
300÷5.5になります。
これも当然分数で出てきます。

公式的には、
子供は、
なんでも5.5で割ればいいやと理解しますが、

時間をおいて考えると、
なんで5.5で割るのか、忘れてしまいます。

公式は大事ですが、
できれば原則的な
解法を、習得しておくと、
いざというときパニクリません。

算数の苦手な子に限って、
公式ばかり覚えて、
勉強した気になりますが、
公式の運用の仕方がわからないと、
実際の
模試や試験では全く歯が立ちません。

結局、マニュアルに走ると、
ろくなことがありません。

どっちかというと、時計の絵をかくような習慣のほうが
役に立つと思います。


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